すると、声が聞こえました。
反響する声が、私の名前を呼ぶ声でした。
私はとっさに、「ここだよー」と大きな声で返事をして、急いで階段を上りました。
必死に叫びました。
必死に走りました。
みなさん、私の夢、このあとどうなったと思いますか?
明るい光がパーッとなって目が覚めて終わりだと思いますか?
いいえ、絶望です。
普通、そろそろ夢落ちで、目が覚めると思いますよね。
地獄が続きます。
名前を呼ぶ声に向かって走る私。
その後ろから、
ペタッ、ペタッ と音がするんです。
人形が私を追いかけてきている。
私は、そう思いました。
裸足で着物を振り乱して、追いかけてきている人形が脳裏に浮かびました。
助かると思ったあとの恐怖と絶望。
私を呼ぶ声と、ペタペタと追いかけてくる足音と笑い声。
「キャハハ、キャハハ」
足音が聞こえなくなり、「助かった」と思ったら、また目の前には私の靴。
この話は怖かったですか?
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