金貸しの日常
投稿者:miya (3)
長編
2025/01/04
22:29
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神崎さん「まぁ、30年くらいは何かしら仕事は有るだろ」
俺「30年・・・そんな完済まで遠いんですか・・・」
神崎さん「俺らは完済されたら困るんだよ。あいつの借り入れ総額はそこまでデカくないから発破かけて利息分働きに行かせる。それでもダメな時は、あいつの借金の額で売る」
神崎さん「そういうの買う奴は居るけど・・・ウチで利息払い続けて1日でも生き永らえた方が幸せかもな・・・昔売った奴1回だけ見に行った事有るけど・・・あれは無いわ。」
俺「へ・・・へぇーーー・・・・・」
怖くてこれ以上は聞けなかった。
数か月後、田中さんが集金リストから名前が消えていた。
俺「神崎さん・・・田中さんって・・・・まさか・・・」
神崎さん「あぁ、そのまさかだ」
神崎さん「顧客が減った。稼ぎが減るから今日は営業に行くぞ」
俺「は・・・・はい。」
俺は数年で足を洗う事が出来たが、それまでの期間でリストから消えた人達は2ケタを超える。
・・・あの人たちは今どこでどうなっているのだろうか・・・。
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ヒトコワですね
暴対法もない時代は仕事もしやすかったでしょうね
今は闇バイトの元締めなど考えて稼がないといけないので、
アウトサイダーの人たちも大変でしょう