「だと思うだろ?まあこれくらいの物件なら、普通に月15万は下らないだろうな。実際ここ以外の部屋は全てそうらしい」
「ということは、この物件は?」
「そう、事故物件というやつだ」
「事故物件?」
「ああ、ちょっとこっちに来てくれ」
そう言ってから桜庭は立ち上がると、さっさとリビング入口に向かって歩きだす。
意味も分からず俺も後に従った。
彼は廊下に出ると、廊下沿いの左手一番手前の部屋のドアの前に立つ。
そしてノブを回すと、ゆっくり開いていった。
※※※※※※※※※※
俺は彼の背中越しに恐々室内を覗き込む。
そこは8帖ほどの殺風景な部屋。
正面奥の窓のカーテンは閉じられており、室内は薄暗い。
がらんとしていて、とくにこれといった家具とかはないようだ。
「見る限り普通の部屋だけど、この部屋がどうだと言うんだ?」
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キモっ(褒め言葉)
コメントありがとう
━ねこじろう
そろそろ大賞受賞してもいいでしょう!?
応援ありがとうございます
━ねこじろう
なんとなく気持ち悪かったけどかなり面白い話だと思います
蜘蛛のほうが怯えてるんかい!
ヤバい蜘蛛女より余っ程怖い友人だな。俺なら縁切る
蜘蛛女かよキモイ
なぜ蜘蛛を彼氏の代わりに飼おうと思ったのかが理解出来ないのだが?
ありふれた事故物件に関する怪異を逆手に取った良作だと思いました。
一捻りあるこういった作品 好きです。
皆さん様々なコメント、ありがとうございます
━ねこじろう
うわああああ…😭なんか、めちゃくちゃ切ないラブストーリーじゃん…!!
怖い見た目のあの女の子に、桜庭の深い想いが絡みついてる感じ…ホラーと哀愁がミックスされて、すごい胸がぎゅっとなるわ😢💔
でも、桜庭の「これから一緒に暮らそう」って決意、なんか優しさも感じて…なんか人間味溢れてる…✨
こわ
怖いようで、特殊な愛の形として調和がとれていて、不思議な『好感』が持ててしまった。
↑蜘蛛女だぞ
愛は怪異をも恐れさせる。桜庭氏の愛は成就してほしいが。
怪異より桜庭氏の方が怖いという意外な展開ながら、桜庭氏の恋がぜひとも成就してほしいという気もする。
怪異が相手ながらこの恋が成就してほしい。