いけず石
投稿者:ASAHI (2)
以下、あとがきというか完全に蛇足となる話です。
ここまでは本当は今年の夏の盆休みに書いた話で、投稿しようと思っていたものでしたが
当時、似たような話が転がってるんじゃないかなと思ってググってみたんです。
そしたら、いけず石、で調べようとすると、「いけず石 生首」という検索予測が出てきたんです。
一瞬びっくりしたんですけど、あぁ、やっぱり有名な話なんだな。と思ってがっかりしまして、
慣れない文章を書いたというのもあった疲れで、そのまま投稿するのはやめて、この話はお蔵入りとなっていたわけです。
ですが年の終わりの今になってやっぱりここまで書いたんだし、なんかもったいないなと思って、改めて調べてみたんです。
その時にはもう検索予測に「生首」が出ることはなくなってたんですが、とりあえず「いけず石 生首」でググってみたんです。
そしたらBから聞いたような怪談は一つも見当たらなかったんですよね。
でも、Bのその場で考えた作り話にしては妙に生々しい怪談だったし・・・
「いけず石 生首」検索予測に出るってことは、当然、それだけの体験や興味を持って調べる人がいるってことなんじゃないんでしょうか?
それで検索結果に答えになる話が出なかったから数か月たって、検索予測から消えた、ということなのか。
私はgo〇gle社の検索システムについては詳しくはないので、想像するしかありませんが・・・
ちなみにいけず石の風習をたどると古くは平安時代にまでさかのぼるそうです。
当時は牛車除けだったとか。
陰陽師が出てくるような時代なら、義理の親子で呪いあってても不思議ではないでしょうが、はたしてこのBの怪談がそんな由緒正しいものなのか疑問です。
それに、歴史があるうえ、学校で流行ったような怪談話が、このご時世にネット検索に全く引っかからないなんてことがあるのでしょうか?
それとも昔の呪いの儀式が形を変え、今の怪談話になったのか。
さすがに平安時代の文献を漁れる知識はありませんが。
さらに検索を続けていると、京都の人がいけず石について語っている興味深いサイトを見つけたんです。
話を要約すると「私たちはあの石を「いけず(いじわる)」なんて呼ばない。
わざわざここから先は、通りにくいですよ、と部外者に警告しているんだから。
私たちはあの石を『親切石』と呼んでいる。」と書いてありました。
確かに京都の人は部外者にこうだから、と理由を説明して警告することは少ないと思います。
法律上の問題がある場所はともかく、風水や霊的な立ち入り禁止の場所を
わかる人にはわかる、という警告の仕方が多いように思われます。
例を挙げると、神社にあるような、何気に足元に敷いてある結界竹とか、
出入口の近くに猿の像が置いてある鬼門除けとか。
(京都の人を批判しているわけではないです。)
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