雨穴さん風のお話
投稿者:04052011 (3)
短編
2024/11/29
20:18
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これは十年前、母親を殺した十歳の男の子の日記だ
十一月四日 久しぶりに家族みんなでお出かけした、楽しかった
十一月五日 お母さんと山に泊まった、お父さんはいなかった
十一月六日 一週間止まるらしい、お父さんと会いたい
十一月十三日 家に帰ってきた、お父さんは白目で倒れていた
十一月十四日 お父さんは死んだらしい、叩かれて倒れたらしい
十一月十五日 お母さんは笑顔が増えた、怖い
十一月十六日 扉が開かない、声を出してもダメだった
十一月十七日 部屋にあるありったけの食べ物と飲み物を集めた、これで 過ごす
十一月十八日 今日は壁に穴を開ようと思って椅子で一日中叩いていた
十一月二十日 奥が見えた、お母さんがいた、隣には男の人がいた
十一月二十一日 お父さんだった、なんでいるんだろう
十一月二十二日 お腹が痛い
十二月一日 水をたまに飲んだけど、もう耐えられない、手が動かない
十二月二日 体が痛い、目が痛い
十二月三日 扉が開いた、ママとパパを殴った、なぜだろう
日記はここで途切れている、男の子はなんで殺したのかいまだにわからないらしい、そして、男の子は少年院で一時間石に頭を打ちつけて息を引き取った
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