赤い電話
投稿者:セイスケくん (28)
短編
2024/11/18
13:58
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これ、地元で昔から語られてる話なんだけど、投稿してみる。
ある高校生が友達と肝試しで山奥にある廃病院に行ったんだ。
そこは何十年も前に閉鎖されて、電気も水道も通ってないし、
普通に考えたら何もないはずの場所。
でも、夜中になると「赤い電話」が鳴るって噂があった。
で、その高校生たちが興味本位で病院に入ったら、
確かに古びた受付のカウンターに赤い電話が置いてあったらしい。
それだけでも気味が悪いんだけど、
さらに奇妙なのは、電話機の線がどこにも繋がっていないのに、
時々「着信音」が鳴り響くこと。
誰がかけてきてるのかわからないけど、
絶対にその電話に出ちゃいけないって噂されてたんだ。
彼らも最初は「都市伝説だろw」って笑ってたんだけど、
深夜の3時過ぎにその電話が本当に鳴った。
一瞬、全員固まったけど、
その中の一人が「絶対嘘だろ!」って笑いながら受話器を取ったんだ。
受話器の向こうからは、低い声でこう聞こえたらしい。
「聞こえますか?」
全員、凍りついたんだって。
その声は男とも女とも言えない、
不気味なトーンで、しかも言葉が妙にくぐもってる。
友達が「何だよこれ…?」って返事した瞬間、
電話の向こうで何かが叫び声を上げたらしい。
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