短編
2024/10/08
12:13
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笑い「群れも三つくらいだし全部合わせても60くらいしかいないよ」と言うのです。
「ギャーギャーと煩かっただろ?」「いやグエグエて・・」
オジサンは「猿はグエグェとは鳴かないよ」と話が合ってこないのです。
大きな猿が目の前に降りて来て・・・坂道を指さして・・と話していくとオジサンは
「猿が?おまえに?」と驚いているのです。
「それ、本当に猿だったか?」と言い出すのです。顔は赤かった、目が黄色い・・身体も家
にあるヌイグルミ程度で、と動物園にある猿山の猿と照らし合わせてみたのですが、思い
出すと「猿だった」「猿ではない」の確証が持てなかったので私は返事が出来ませんでした。
なにより、目の前に降りて来て「帰れ」と指さして頭をクイクイした猿を思い出すと
あれが本当に猿だったのかと自分でも判らない。オジサンは「怪我しないでよかったね。
早く家に帰りなよ」と言っただけで興味が無くなったようでした。私は本当に猿の群れの
中にいたのか?と今でも確証が持てないのです。
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