ふっと息を吐き、長老はさらに続ける。
「四つ目は… “道” じゃ。」
4. **「道」**
「その先は見えぬが、行き先は…選べぬかもしれん。」
青年は息を飲み、長老を見つめ続ける。
「次は… “声” じゃ。」
5. **「声」**
「暗闇から囁かれたら、それが本当に声か、よく考えるんじゃ。」
長老の声は、だんだんと重く、恐ろしげになっていく。
「六つ目は… “月” じゃ。」
6. **「月」**
「夜を照らすが、その冷たさに騙されるな。」
「七つ目は…”霧” じゃ。」
7. **「霧」**
「その中で見えるものは…本当に存在するのかどうか…」
青年の心はざわつく。それでも長老は止まらない。
「八つ目の言葉は…”鐘” じゃ。」
8. **「鐘」**
「遠くから響く音、それは何かの始まりか、あるいは終わりか…」
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