競馬で勝つ方法を見つけたA君

１３を買った。残りの金全部使って買っちまったからかなり焦ってた。

そこでなんかおかしいことに気が付いた。隣でＡもあの作文用紙みたいなの券売機に
入れてたんだけど俺がそんなん入れても出るはずねーと思ってたんだけどなんか出てきたんだ。

一見普通の馬券なんだけど数式みたいなのがうすーくびっしり書かれてるの。
俺は混乱しすぎて話しかけることもできなかったがＡから話しかけてきた。

Ａ「ふーんお前１３か、絶対来ないよ」

俺は少し切れた、なんでこいつにそんなこと言われなきゃいけないのか

俺「そんなんお前だって来るかわかんねーじゃん。そもそもそんなん馬券なのかよ」

Ａ「来るよ。俺スゲーもん見つけちまった。お前にも今度教えてやるよ。」

俺はその時Ａが何言ってんだこいつとぐらいにしか思わなかった。
もう無視して見に行くことにしたんだ。

でもなんか違和感があるんだ。
なんか会場全体に

でも俺はそんなこと気にしてる余裕なかった。
有り金全部無くなるか増えるかの勝負だったから。

ゲート入り完了して、走り出した。１３は逃げを図った。
気づいたらゴール前で叫んでた。
　

俺「残せ残せ残せ残せ残せ」

俺は１３が残したように見えた。明らかに１着だった。

俺は高揚感に包まれた。胸の高鳴りを感じた。それの余韻に
10分ぐらい浸ってたときかな、掲示板が確定したんだ。

でもおかしいんだ、明らかに表示されてる一着は13じゃない。

俺「おいおいおいどういうことだよ」

そこで初めて気づいたんだ。
Ａの顔が真っ青なことに。

俺「おい！Ａ大丈夫か？」

Ａ「やべーもん見ちまった」

俺「掲示板の事か？」