ある夏の夜、丑の刻参り
投稿者:イエティ (51)
長編
2021/03/15
11:46
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おちゃらけムードから一転、朝までファミレスで過ごし、家路に着いた。
翌日、Hから電話があった。
「あいつ腕だけじゃねえ!!足も持っていきやがった!!まじ殺す!!!殺す!!!!」
2日後、電話にも出ないHを心配してH宅を訪れた。
Hは、右半身麻痺で車いす生活。
発狂して精神病棟に入院しているらしい。
あれから4年、未だにHは出てきていない。
”夏の思い出”そう簡単に考えられるものじゃない。
だって、おっちゃんの腕を殺っちゃったかもしれないんだぜ。
4年も時間を置いてしまったが、俺とYとCはあの湯治宿に赴いた。
おっちゃんが出迎えてくれ、「おーあんときの!」
覚えていてくれたようで、しかも右腕はちゃんとあった。
「4年前くらいに右腕怪我しなかったですか?」
「おお、なんで知ってんだ?
ジョギング中に真っ黒い服着た野郎に襲われてよぉ。
人間じゃねえ感じしたからよ、お経読んだらどっか行ったわ。
覚えとくもんだな~」
せめておっちゃんが無事で安心したよ。
人を呪わば穴二つ・・・
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「人を呪わば穴二つ」
ほんとこれに尽きるなあ
おっさんつよいな
穴二つってか完全に返されてるよね
呪い返しくらっちゃってるよね
人を呪わば穴二つ、まさにその通りだね