商品配送のトラックが突然暴走しストア正面ショーウィンドウに突っ込みました。
この事故でトラックを運転していたAさん(28歳)は頭部の打撲と右足の負傷で全治一月の重症。
入口近くの商品棚で作業をしていた同店オーナー山田明彦さん(58歳)はトラックと商品棚の間に挟まれた状態で発見され近くの病院に救急搬送されましたが、多臓器破裂と出血多量により同日午前6時10分死亡が確認されました。
そして以下は現場に最初に駆けつけた警察官の談。
「ええ、とにかく現場は酷い状況でした。
辺りは排気ガスが立ち込めガラスの破片や雑誌そして様々な商品が散乱していました。
大きく大破したショーウインドウの狭間からトラックが正面から店内に突っ込んでいて、商品棚に衝突しているんです。
商品棚の方から呻き声がするのでそっちに走ると、制服姿の店員と思われる男性が酷い負傷を負って血だらけの状態で車と棚の間に挟まりぐったりしてます。
それでとにかく助けようとした時、キュルキュルというエンジン音がするので不審に思って見ると車の前輪が未だ回転しているんです。これは危険だと思って今度は慌てて運転席の方にまわりました。
そしてウインドウを覗いた時ゾッとしました。
というのはあのAという若い男、額から血を流しながら両目を大きく見開きハンドルを握ったままアクセルを踏んだ右足に力を込めていたんです。それで私慌ててドアを叩きながら『ここを開けなさい!アクセルから足を外しなさい!』と叫びました。
でも彼は私の言葉に全く意に介することなく薄笑いを浮かべながら『死ね死ね死ね、、」と何度も繰り返し、ただアクセルを踏み込んでいました。
それで銃底でウインドウを叩き割ってから、やむを得ず右足に一発発泡したんです」
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その後
神戸市N区郊外の県道沿いにあったコンビニエンスストア「M」は取り壊され、令和6年の現在はアスファルトだけの平地にされ売りに出されている。
だが未だに買い手は決まっていない。
というのは近隣の住民たちの間で、ある不気味な噂が囁かれているからだ。
それは雨降りの日午後9時を過ぎる頃その土地の前を通ると、だだっ広いアスファルトの真ん中にコンビニの制服姿をした男がポツンと立っているというものだ。
男は傘もささずに何をするでもなく、ただじっと虚ろな目をして立っているという。
そしてそんな日には何故か土地前の県道では車による人身事故が多発したりするらしい。
それで住民たちは、この土地を「呪われた土地」と呼んでいるそうだ。
【了】

























幻覚を見ているんじゃないか
コメントありがとうございます
─ねこじろう
応援してます。
ありがとうございます
─ねこじろう
こっわ!!??
いつも応援しています。
最後に死ね死ね言って引きに来た人だれ?
皆様、コメントに応援をありがとうございます。またご質問ですが、
コンビニ配送のお兄さんが朝、暴走してコンビニ店舗正面ウインドウに突っ込んで、そのままオーナーもろとも棚の間に挟んでアクセルを踏みながら「死ね死ね」と呟いていたのです。
いつの間にか引き込まれて読んでた コンビニの制服姿の幽霊は少しシュールで面白いけど
実質これがグランプリですね。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
実質も何も準大賞ですよw
次は大賞とれるといいですね。
「書籍棚背後にあるショーウィンドウ」とはいったい? なにか飾ってある場所があるのか、どういうつくりのお店なのかわかりませんでした
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
こういう話は怖いよりムカつくが先に来ちゃうな。恨むなら本人だけでいい、店長は違うだろ。そして他人の手を借りず自分の力だけで復讐しろよ!巻き込まれて呪いの道具にされた運転手が気の毒過ぎ。
真後ろに来たというのがすごく怖い
怖い
呪いとか恨みとか
そういうのって連鎖するんだね
幽霊が実在するかどうか
それを論点から外したとしても
人の恨みとかって言うのは
怨念として残るとしたら
こういう不思議な事故の連鎖が起きるのもおかしなことでは無いのかもしれない
すごく怖いですね