骨壺の影響

私が警戒態勢をとり少しソワソワしていた様子を感じ取った嫁は『そろそろ行こうか、昼ごはんもまだだし』と気を使ってくれ、お暇させて頂きました。

恩師の家を後にし、昼ご飯を食べに店に向かっている途中。

『緊張した？』と嫁が少しからかった様に言ってきたので

『まあそれもあるけど、地震速報の後から部屋の軋む音が気になっちゃってソワソワしてた』

と言うと

『え？軋んでた？』

私は

『え？聞こえなかった？隣の部屋から男の人の声とか、テレビがパチン！って鳴ったのとか』

『いや、何も聞こえなかったよ。』

確かに二人は何も気にせず喋っていた様子でした。私は（もう慣れてるから気にならないのか？)と思っていたのですが、そもそも聞こえていなかったとの事。

今思えばコンクリートの建物から軋む音って違和感しかないです。隣の部屋ともコンクリートの厚い壁で阻まれているし、エアコン入れてたから窓も空いておりませんでした。

翌々聞いてみると旦那様が他界されたのは3年位前だそう。

お墓はあるのですが、旦那様の方の母もいよいよな状態らしく、一緒に入れてあげたいから骨壺はそのまま家にあるらしいです。