どちら様でしょうか

夏休みに入り特にやることもなく、友人Aと共にだらだらと過ごしておりました。

そろそろ夕方に入りそうな時、Aから『Bの家に行ってみよう』と提案されました。

私は『じゃあとりあえず電話してみるわ』と携帯を手に取り電話を掛けます。

しばらくしても電話にでる様子はありません。

Bはあまり携帯を持ち歩かないタイプで、メールを送っても返事が遅い事が多々あります。

なので私たちはBの実家の電話番号を把握しており、急ぎの用があるときはこちらに掛けます。

今回は急いでいた訳では無かったのですが、退屈よりもこの状況を一刻も早く打破したかったのでしょう。

私は改めてBの実家に電話を掛けました。

プルルル・・・プルルル・・・プルルル・・・ガチャ

『・・・もしもし』