変な看護師さん
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/04/03
23:48
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仄かな恋心を抱いていた遠藤看護師への連絡も、あの恐ろしい体験を思い出したくないという理由で出来ずにいた。
ただたまに日常のふとした場面で、例えばふらりと立ち寄ったカフェにあるテレビとか携帯のネットニュースとかで地元病院での奇妙な突然死のニュースとかを目にすることがある。
そういうことがあった日の夜、木村は決まってある奇妙な夢をみる。
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彼は何故かある病室の入口前に立っている。
そこは多分かつて木村が入院していた病室のようだ。
向かい合って並ぶベッド。
向かって右側のベッドには誰もいない。
そして左側には見覚えのある愛嬌のある赤ら顔。
広瀬だ。
そして彼の傍らには一人の痩せた白衣の看護師が背中を向け立っていて、甲斐甲斐しく世話をしている。
木村がその様をただ茫然と眺めていると、てきぱき動く女性の背中の向こうから広瀬が満面の笑みを浮かべながらこっちにこいよと手招きするのだ。
【了】
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病院での話しは、やはり怖いですね((゚□゚;))
人の生き死にに関わるところですから、やはり怖いこともあるでしょうね
─ねこじろう
なんだチミはってか! そうです。私が変な看護師さんです。
最後の一文はあの世に連れて行こうとしてんのかな?