変な看護師さん
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/04/03
23:48
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廊下からの逆光でよく見えないが入口前に影絵のような人のシルエットが佇んでいる。
向かいの広瀬さんを見るが、もう眠っているようだ。
彼は目を凝らし気付く。
─あれは昼間に見た女、、、
女はしばらくその場でじっとしていたが、やがて室内に入ってきた。
裸足のようでリノリウムの床を歩く音が聞こえる。
─ペタ、、、ペタ、、ペタ、、、、
女はまるで天井から糸で操られている人形のようにカクカクとしたぎこちない動きで、暗闇の中をゆっくり広瀬の横たわるベッドに向かう。
木村は遠藤看護師から言われたことを思い出し頭上にあるナースコールのボタンを押そうと懸命に手を伸ばそうとするが、何故か体はピクリとも動かない。
まるで金縛りにでもなったかのように。
そして女は広瀬のベッドの傍らでぴたりと立ち止まった。
相変わらず広瀬はぐっすり眠っているようだ。
それからは何をするわけもなく、ただじっとその場に立ち尽くしている。
女は意外と小柄のように見えた。
─いったい何をしているんだ?、、、
この話は怖かったですか?
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病院での話しは、やはり怖いですね((゚□゚;))
人の生き死にに関わるところですから、やはり怖いこともあるでしょうね
─ねこじろう
なんだチミはってか! そうです。私が変な看護師さんです。
最後の一文はあの世に連れて行こうとしてんのかな?