とある村で代々受け継がれる【絆の宴】という風習
投稿者:ねこじろう (149)
長編
2024/03/25
23:00
17,387view
突然村内に響き渡る不気味なサイレンの音。
─ウウ!!ウウゥゥゥゥゥ~~~~~、、、
どこか不安感や焦燥感を掻き立てるような、そんな音色と響きだ。
重ねて聴こえてくるのは若い女性のたどたどしいアナウンス。
─〇〇村のみなさま、こんばんは~
〇〇村のみなさま、こんばんは~
今日もお仕事お疲れ様です。
本日は皆様に悲しいお報せがあります。
長らく病の床に伏しておられました、
二丁目三番地にお住いの岡田順二さんの奥様である朋子さんが、
昨晩23時18分にご自宅にて亡くなられました。
享年は48でした。
つきましては本日これより岡田さんのご自宅にて恒例の「絆(きずな)の宴(うたげ)」を執り行いたいと思いますので、村民の皆様のご参加を願います。
繰り返します、、、
「誰か亡くなられたんですか?」
黒いライダースーツに身を包む堀口が、目の前に立つ割烹着姿の老婆に尋ねた。
老婆は皺だらけの顔で後ろを振り向き言う。
「ちょっと表に出てみなされ」
それで彼は駄菓子屋入口の引き戸を開くと、言われた通り道に出てみた。
まるで江戸時代の街道筋を思わせるような、古い民家や商店に挟まれた未舗装の道。
太陽は多分もう西の方へと移動しているようで辺りは朱色に染まりつつある。
堀口は道の真ん中辺りまで歩き進むと立ち止まった。
そして振り向くと後方から付き従う老婆の顔を見る。
この話は怖かったですか?
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( ゚д゚)。
カニバリズム(;_;)
( ゚д゚)。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
怖いですヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
コメントありがとうございます。
ねこじろう
いくら故人とはいえ、朋子さんは自分の肉が喰われるの承諾したのですか???田舎とはいえ、そんな風習無さそうですけど。。。。。。
もちろん、この話はフィクションです。
あくまでエンタメとして読んでいただければと思っております。
─ねこじろう
奥さん茶髪なのに誰の髪?
おっと、よく細かいところまで読まれておりますね。
おっしゃるとおり遺影の髪色は茶髪となっておりますが、黒髪の間違いです。
貴重なご指摘をありがとうございます。
─ねこじろう
田舎って怖い