私が男性不信になった理由
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/02/16
21:54
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多分おじさんはもうこの世にはいなくて、それでも僕らが心配で時々見守りに来ているんだよ
という者もいた。
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そして新学期が始まり1ヶ月経った頃のこと。
相変わらずダンディーおじさんの姿はなかった。
蝉の鳴き声もようやく止んだ路地を皆と一緒に登校していると、突然キャー!という女の人の悲鳴が聞こえてくる。
それはあの交差点の方からだった。
何だろう?と皆で走って行くと、エプロン姿のおばさんが道路脇で尻餅をついて側溝辺りを指差している。
どうしたんですか?と私が尋ねると、
「100円玉を落としたから拾おうとしたら物凄く臭い匂いがして、側溝の中を見たら、、、」とおばさんは息も絶え絶えに言う。
私は梨乃ちゃんと歩いて、恐々一緒に側溝を覗き込む。
そして一気に背筋が凍りついた。
金属の葢の隙間から、2つの血走った目が並んでいるのが見える。
他の生徒たちも集まってきて、たまたまそこにいた近所のおじさんが側溝の葢をずらしていく。
すると強烈な悪臭とともに数匹のハエが慌てて飛び出してきた。
うわっ!
中を覗きこんだおじさんは驚いた様子で、後退りした。
この話は怖かったですか?
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このまま受賞して欲しいですね
胸糞じゃなくて良かった。
丁度いい。
受賞おめでとうございます。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
ねこじろうさんのお話は毎回すごく良いですね。
ありがとうございます。
─ねこじろう