月下夜話
投稿者:竹倉 (9)
皆様、聞いてください聞いてください。かれこれ数十年も昔の話になるのですが。
クソ暑い夏も終わりだったかな。夏の装いでは少々肌寒く感じつつある時期。
その日の夕方、俺とかみさんは歩いて10分ほどのコンビニへ今晩飲む酒を買いに出歩いていた。
やはりまだ暑い。
せっかく浴びたシャワーも流れる汗のせいで台無しだ。
まぁ、家についたらまたシャワーを浴びて冷えたビールでも飲めば帳消しだろう。
そんな事を考えていた時、後ろを歩いているかみさんが足を止め不意に話し始めた。
「ほら、今日は月が綺麗に出ているよね!」
空に向かって指差す。
それに釣られて空を見上げてみると、それはそれは見事な満月が見える。
今は宵闇の頃。ようやく月も昇り始めた時間帯。雲ひとつなくまた星々の光量も気のせいか普段よりも明るいような。
「ねえねえ、あの月ってさ、本当にあそこに存在しているのかなぁ?」
「…?」
かみさんが何を言っているのか、理解するのに少々時間を要した。
何しろ目の前には、壮大な月の勇姿があるではないか?
まだコンビニへは到着していない。
つまりまだ我々は酒を飲んでいないし、酔っ払ってはいないということになる。
「こんな話を聞いたことがあるの」
かみさんの話というのはこうだ。
何でもこの世の中には色々な学問があって、その中には “量子力学” というものがあるらしい。
話を聞いても、さっぱり理解ができないので会話の内容の一分は割愛させていただくが、要約するとこういう事らしい。
眼の前に月が見える。雄大な月。
では目をつぶってみたらどうだろう?
本当に月は存在しているのだろうか?
見えていないものを存在していると証明できるのか?
あれ?タイトル変わりました?
눈을 감는순간 아내분이 관측되지 못하여 사라졌다는 것인가요,,,
もともと「量子力学はオカルト?」というタイトルだったのですが、コレ読んでくだすった方から今のタイトルを頂きましたw
ああ~やっぱり。良いタイトルになりましたね。
정답입니다.
좋은 고찰이군요.
これであってるのかな?