私はビックリして飛び上がった!
誰が呼んだの?
振り返った私が見たのは、ピンク色のお洒落なスーツを着た広兼さんだった
「あ…、広兼さんどうしたの?こんな時間に」
相変わらず彼女は美人だ
「忘年会で飲み過ぎたのよ!太山さんも飲み過ぎて遅くなったのね」
いつも通りの優しい笑顔だったが、このシチュエーションで何故、平然としてるのこの人は?
彼女はチラリと電車を見て、
「それにしても久し振りね、電車来てるね、乗ろうよ」
と普通に言った
「何言ってるの?こんな変なのに乗っちゃダメでしょ!」
私は叫んだ
「え、何で?寒いし早く乗ろうよ、色々と話したい事もあるし」
私の手を取り、連れて行こうとした
「ダメー!!」
私は振り切ろうとしたが、強い力で掴まれた!
そしてそのまま、電車へと引き摺られて行く
「やめて!」
いくら叫んでも、離してはくれない
このままでは、あのお化け電車に乗ってしまう!そしてきっと死んでしまうんだ!
そんなのは嫌だった
とにかく早く、広兼さんを説得しなければ!
「もう一軒、飲んで行こうよ」
慌てた私には、このくらいの言葉しか出なかった
だが、
「まだ飲むの?」
その呆れた瞬間に、逆に彼女の手を取り、ホームを電車とは逆の方向に走った
「走りながら話そう!電車より走りながらのほうが楽しいから!」
めちゃくちゃな事を言っている自覚はある
だけど私はこんな電車に乗りたくないし、広兼さんにも乗って欲しくない!


























怖い((( ;゚Д゚)))
これまた最高におもろ怖かったです!そして感動的ですらある。すごくいい雰囲気。
真っ暗な駅に真っ黒な電車・・・まるで悪夢をみているような・・・。
これは・・・きさらぎ駅へ向かう列車だったのかも。
やばいな、最近太山さんのファンになっちゃったかも。
きさらぎ駅に行ったのかと思いましたよ。
久しぶりに怖わいながらもドキドキして読みました。
思わず電車乗っちゃ駄目!って心のなかで叫んじゃいました。
主人公男前やな