「ごめんごめん。九郎の前ではもう使わないよ」
前回のバルベリト戦で朽屋が倒したはずのあの「赤い馬」は、組織がその遺骸を回収して、
輪廻転生措置を施し、再調教した後、アンプル状のカプセルに封印していたのだ。
今は朽屋の命令に絶対服従の忠誠を誓う使い魔となっている。
「んじゃ、綾辻・・・なんか食べて帰ろっか!」
「ハイ!」
「ボクもお供します!!」
「先輩!テコンドー部のみんなでよく行くお好み焼き屋さんがあるんです!そこ行きましょ!」
「いいね~。じゃ、行きますか!」
「オオーーー!!」
学校周辺から白いバンの車列が撤退していく中、楽しそうに学園を後にする３人。
その３人を教会の屋根の上から見守る姿があった。鉄でできたガーゴイルである。
ガーゴイルは、歴代の法王騎士団団長が使役する使い魔でもある。
・・・・・・
イタリア/フィレンツェで午後の執務をしている法王騎士団団長ベアトリーチェ・頼子。
傍らのマグカップに指をかける。サーファーのミニバンの絵が描いてある。
「あの兄妹のように、離れていてもいつも心は繋がってますからね、瑠子ちゃん。(Proprio come quei fratello e sorella, anche se siamo lontani, i nostri cuori sono sempre connessi, Ruko-chan.)」
この話は怖かったですか？
怖いに投票する 23票
kamaです。朽屋瑠子シリーズ第12弾は、前回の「赤騎士事件」の流れを汲みながら以前公開した【鬼のいる街】という作品の解決編ともなっています。今回はアクションも多いので、マンガ的に楽しめるのではないかと思います。よろしく~~
瑠子シリーズ大ファンの地方在住者です。赤鬼のお兄さんと妹の香織ちゃん、某アニメを彷彿させるようで感動しました。九郎ちゃん♀と瑠子のバディ、これからも期待しています。
↑kamaです。コメントありがとうございます。いつもありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか。多分この後、組織は綾辻兄妹をスカウトするんじゃないですかね～。またいつか再登場する日も来るかもです。ちなみに、朽屋愛用のマグカップについてですが、実は第一話ですでに登場しております。三連休ヒマだ~という方は、ぜひ朽屋瑠子シリーズ読破してみてください~~~
１０/７(土)21:00 渋谷区道玄坂のスクランブル交差点で暴走車が７人を撥ねる事故。
朽屋瑠子で渋谷が舞台というので、なにかあるだろうなとは思っていたが。
何と！死んだはずの赤い馬が調教されカプセルに封印されていたとは。
↑kamaです。そうです。朽屋はこれでケルベロスと赤い馬の２頭を使い魔として使役することになりました。カプセルの描写は、もちろんウルトラセブンのカプセル怪獣のオマージュです。もう何体か欲しいですね。
その事件って本当にあったんですか？違うならKamaさん天才ですね