フランス人形の館
投稿者:イエティ (51)
長編
2021/03/10
10:40
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「俺が行くから待ってろよ!!!」
Aが言うと、落下で怪我した右足を引きずりながらまた玄関から入っていった。
数分して、二人の叫び声が聞こえたかと思うと、ふいに森が静寂に包まれた。
バタン!!!!!!!
また大きな音がして、俺たちは、音がした方の窓を、ゆっくりと見上げる。
落ちていた懐中電灯で、ゆっくりと照らす。
そこには、満面の笑みで、真っ赤な目で、俺たちを見る、AとCがいた。
俺とBは、そこで気を失い、目覚めると朝だった。
真夏の鋭い日差しに目を覚ます。
「お前らいつまで寝てんだよ!」
Aの声がする。
「B漏らしてんじゃん!きたねー!」
Cの声がする。
寝ぼけ眼でBと顔を合わせる。
何だ、夢だったんか。
二人はもう死んだのかと思った。
安心して、帰路に着く。
家に帰ると、疲れがどっと押し寄せて、シャワー浴びるなり速攻で寝た。
起きると、もう22時を回っていた。
”Cとうちで朝まで飲むから暇だったらこい!”
Aから4時間前にメールが来ていた。
Bも寝ていたようで、電話をかけると寝ぼけた声だった。
「昨日のこともあるし、心配だから行ってみよ」
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