深夜のノック音
投稿者:初めての書き出し小説風 (10)
短編
2023/06/30
14:06
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…部屋の壁ではなく、玄関の扉から音がしてる。
玄関まで行き恐る恐る覗き穴を見ると、40代くらいの男性が立っている。
時間は深夜2時30分。
人が来るなんてありえない。
けど、確かにそこにいる。
ゴンゴン
「…」
ガチャ
びくつきながらもゆっくり扉を開けた。
「…はい」
男性の顔を見ると怒った表情。
「なんでしょうか?」
と、口を開く。
「なんでしょうかじゃねーよ!」
「隣の部屋の者だけど、いいかげんにしろ」
ん?と思いながらもこの前の飲み会のことがあったから。
「あっ…この間はすいません。もううるさい飲み会とかはしないのでごめんなさい。」
「だから、仕返しとかもうやめてほしいです…」
と、返す。
…
「はぁ?何言ってんの!?」
「仕返しだかなんだか知らねーけど、こっちこそ深夜のノックやめてくれない?」
「うるさくて寝られないんだわ!」
「…えっ?」
わけがわからない。
「あっあの…僕…ノックなんかしてないですよ?」
と率直に返答する。
「いやいや、されてんだわ!」
「もう1週間もなんなん?」
「えっ…いや、してないです」
「あーもうそうゆうのいいから。とにかくやめろ。次したら管理会社にクレームの電話入れるからな」
この話は怖かったですか?
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その後、人形をどうされたんですか?