【魂】と【円形脱毛症】
投稿者:ねこじろう (147)
皆さんは、人間が死んだらどうなると思いますか?
死んでしまったらみんな終わりだよ。
電気を消して部屋が真っ暗なような状態が永遠に続くだけさという人もおれば、
いや人間が死んでも「魂」だけは永遠に残るでしょ、という人もいます。
都内の総合医療センターで緊急救命医をしている住田さんはかねてから次のように言っておりました。
「結局人間の生体活動の全ては「脳」で制御管理されてるわけですから、そこが機能停止つまり「死」を迎えると全てがいわゆる「無」になるわけで、その時「意識」というものも一緒に消滅してしまうと考えるのが、至極当然な理(ことわり)なわけです」
彼は学生の頃から科学至上主義者だったらしく、いわゆる「死後の世界」等というものには懐疑的でした。
つまり人間というのは死んでしまえば全てが「無」であり、「魂」などというものは無くて、「死後の世界」などというものも存在し得ないと常日頃から思っていたようです。
そんな住田さんですが、前月病院に勤務中に体験したあることから、その存在の可能性を前向きに考えるようになったということです。
以下は、前月の5月某日に彼が実際に体験した不思議な話を本人が語った時の一部始終です。
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「その日の夜、連日の激務で疲労が溜まっていた私は少しの間でも横になろうと、薄暗い病院廊下を仮眠室へと向かってました。
そして一眠りする前に済ましておこうとトイレに入ります。
用を足した後、誰もいない洗面所で手を洗っている時でした。
うつむいたまま上目遣いでふと正面の姿見を見ると、ちょうど頭のてっぺん辺りに直径5センチはあるハゲが出来ているのに気付いたんです。
まだギリギリ20代の私はそれが少々ショックで、しばらく姿見の前に呆然と立ち尽くしていました。
ただまあ位置的に他人には気付かれないようなところだったから、いづれ自然に治るだろうと思ってました」
ハゲの家系でもなかった住田さんはその時、恐らく連日の激務によるストレスから円形脱毛症になったんじゃないかと考えたそうです。
「それから仮眠室に入りベッドに横たわった後、ようやく睡魔に襲われだした深夜2時頃のことでした。
突然白衣の胸ポケットに入った専用携帯が鳴りだしたんです。
慌てて携帯を耳元に近づけると、女性看護師の切羽詰まった声が響きます。
『先生、たった今バイク事故を起こした若い男性が運ばれてきました。
意識不明でかなり危ない状態です。
すぐ処置室に来てください!』
眠い目を擦りながら仮眠室を飛び出すと、私は廊下突き当たりにある集中治療室に走ります。
室に入った途端、
『FさんFさん、しっかりして下さい』という看護師たちの必死な呼び声と機械の単調な電子音が耳に飛び込んできました。
私は素早く専用衣を着て消毒など必要な準備を済ませると、真っ直ぐ声のする方へと歩きます。
白いカーテンを開けると診察台には、
鼻腔に酸素注入の管がされ、頭部、胸部、右足に酷い負傷を負いぐったりとなった、
パンツ一枚の若い男性(Fさん)が横たわってます。
台の横では、ディスプレイが心拍の波形や血圧、体温、酸素濃度などを表示しており、いずれの数値も標準値を大きく下回っております。
既に2名の看護師と1名の医師らが懸命に救命処置をやっている最中でした。
そこにいた医師から負傷者のことを聞くと、今年二十歳になる介護職をしている男性のようで、職場からバイクで帰宅途中、急カーブでハンドル操作を誤りガードレールに突っ込んだのでは?ということでした。
私は早速てきぱき必要な措置をし始めました」
幽体離脱は今際の際や昏睡状態時に良くあると聞きますね
脳の機能が停止したら無になる。確かに。
でも、幽体離脱の時は脳が機能していると言う事ですよね。
よく、三途の川の話をされますがそれは夢であって、今回の話は夢では無かった事が証明された一例ですね。
⬆️皆様、コメントありがとうございます。
ねこじろう
あれ?
タイトル変わりました??
すみません、初めのはあまりにアッサリしてて、変えました(笑)
─ねこじろう