夢と現実の狭間に漂う狂気(加筆訂正版)
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2023/06/09
21:26
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続いてまた電話はしばらく鳴り続け、留守電に切り替わった。
「もしもし、1年3組担任の緒方です。
娘さん、今日も学校に来てませんが、ご病気かなにかでしょうか?
お電話下さい」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
物言わぬ二人をまるで惚けた老人のように呆然と眺めながら、信子は思っていた。
─そうよ、きっと二人もわたしもいつものごとく幻のように消えてしまい、いつものようにわたしは目を覚ますはずよ。
そうよ、そうに決まってるわ……。
【了】
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