あたり
投稿者:こく (1)
長編
2023/06/06
16:14
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「っ!? 何が? どこにです?」
「娘さんがここに」
プロデューサーは、メイクに主婦を隣のキッチンに連れて行ってメイクアップするように指示すると共に、
ADを呼んで、霊能者の指示のもと静かに部屋の確認を始めた。
押入れに異様なシミを見つけ、続いて他を探ろうとした所、
物音に気付いた依頼者が物凄い形相で部屋に飛び込んできた。
「帰れ!!!!!!今すぐ出ていけ!!!!!!!!!」
有無を言わさず家から追い出された一行がロケバスに戻る途中、
霊能者が語った一言が忘れられない。
「間違いなく娘さんはいました。幽霊ではありません。
個人宅なので勝手に捜査はできませんが、隠しても魂が教えてくれるのです」
D
「という話。人間が一番怖い。」
Nやん
「虐待死とかかな?母親は悲劇のヒロイン症候群ってやつやったんかもな。んじゃ最後の指さしいこか。」
「せーの」その瞬間、風が吹いてロウソクが消えた。
「うぉ」
「暗っ」
「ぁ・・」
「携帯は?」
「俺、火持ってる。ロウソクもう一回着けるで」
「みんな、指さしといてや!」
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「娘は畳の下にいる」だよね。
↑なるほど
廃屋が現場だったってことか。
Dの「何でみんな知ってんねん!」ってどう言う事だろう?
実はDはおじさんから「娘がどこにいたのか」まで聞いていたけど、そこまで話すとそういうことなら~ってわざと全員畳を指さすって考えたからそこまでしゃべらなかった…ってことなんですかね。
で、しゃべらなかったから娘がどこにいたのかなんて知るはずもないのにのになぜか全員畳の下を指さしたから「何でみんな(娘がどこいたか)知ってんねん!」って言ったのかなと。
なるほど!
それでDはこの廃屋がまさにその話の現場だったって気付いて逃げ出したってことかな?