時をかけるおっさん
投稿者:kana (210)
今週も、朝から晩まで働いて、やっと土日の休みである。
しかし喜ぶのも束の間。一人暮らしのリーマンにとって、土曜の朝だからと言ってそんなにノンビリできるほど世の中は甘くない。
まず、朝の8時までに資源ごみを出さなくてはならない。ビン・缶、ダンボール、ペットボトルにプラゴミだ。前日夜に出してはいけないマンションルールによって、土曜でも早起きしなければならないのだ。
ゴミ出しが終わったら、シャワーを浴びて、朝飯食って、コーヒーを飲んで一服だ。
一息ついたら今度は洗濯だ。なんせ平日は洗濯する暇もないから、休みの日に1週間分まとめてする。洗濯しながら食器洗いをして、モップで床掃除もする。
我ながら主婦としても良く働いていると思うのだが、誰も褒めてくれる人はいない。
ここでふと、おかしな音に気が付いた。
先ほど洗濯機にシャツを放り込んで、50分の自動コースの設定にしたはずなのに、もう1回目の洗いが終わってすすぎのための脱水が始まっている。通常なら20分間は水洗いをしているはずなのだが。
「あれぇ?・・・さっき・・・ほんの2~3分前にスイッチ入れたばっかだよなぁ・・・」
洗濯機を見に行くも、確かに最初の20分の洗いが終わって、次の行程に進んでいた。
「あは、おもしろい。時間の感覚が飛んだみたいwww」
オレはそれがちょっと面白くて、SNSに今起きたことを書きこんだ。
大した書き込みじゃない。こんなことがあったよと、ヒトコト書き込んだだけだ。
それなのに、今度は洗濯機からピーピーと音が鳴っている。
洗濯終了の合図だ。
「嘘だろ、少なくともあと30分はかかるはずなのに、ほんの数分書き込みしてる間にもう終わったの??」
また時間が飛んだ?
「いや、これもおもしろい」・・・と、先ほどのSNSにつづきを書いた。
続きを書いて、すぐに洗濯物を取り出しに行った。
取り出した洗濯物を持ってベランダへ出た。午前中から干せば、午後にはもう乾く。
・・・そう思って出たベランダは、やけにオレンジ色をしていた。
もう夕陽が沈み始めていた・・・。
時計を見る。17:00を回っている。
「いやいやいや、待て待て待て!!」オレは慌ててパニックになりそうになった。
朝6時に起きて、ゴミ出しして、なんやかんやして、体感的にはまだ1時間ちょっと・・・なのに外はもう夕方だ。
朝陽を夕陽と見間違えたわけではない。現にこうしてる間に夜のとばりが降りてきた。
腹は減っていない。それはそうだろう。体感的にはさっき朝飯を食ったばかりなのだから。
なのにどんどん夜が深まって行く。
オレは朝早く起きたのと、この時間のズレのせいでまるで時差ボケにでもなったかのような気持ち悪さから、もうとっとと眠ることにした。時計を見る。21時だ。いい大人の寝る時間にしては少し早いが、とにかく気持ち悪くて寝ることにした。
寝付きは良い。だいたい布団に入っていつも数分で寝てしまう。
オレは夢も見ずにぐっすりと眠りこんだ。
大丈夫ですか?
寝過ぎて夕方って事はありますけど。
多分新生活で疲れてますよ!
ゆっくり休んでください!
↑kamaです。みなさんお優しいですね。
そんな優しい皆さんを、さらなる地獄の恐怖へ導きます!!
体調を崩して寝込んだ時に、たまに日にちや曜日がズレている事があります。
お疲れなのですね。無理をしないで下さいね。
↑kamaです。いたわりのコメントありがとうございます。
確かにこのように時間が飛ぶ感覚は、強いストレスなどによっておこる解離性同一障害や離人症・現実感喪失症などで起きる可能性があるそうです。
今回はボクの不思議体験としてネタにさせていただきました。
これが「美少女」ならさぞかし良かったでしょうね。
「美少女」とか「美人」だったら大変良い体験なんだけどなぁ…
あれ、原田知世が出て来ないね。私の同級生なんだけどさー。
↑kamaです。遅ればせながらコメントありがとうございます。
コメント欄見て笑えるって、楽しくていいですねー