黒電話
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2023/04/22
10:56
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─やっぱりあれは夢だったのか。
と独り言を言ってため息をつき、何となく喪服のポケットに手を突っ込むと、何かが入っているのに気付いた。
何だろう?と、それを引っ張りだし目の前で見た瞬間、冷たい何かが背中を突き抜け心臓の鼓動が激しく鳴り出した。
そしてなぜだろう、熱いものが次から次に頬をつたっては上の唇を濡らしていく。
それは、、、
一枚の柿の木の葉っぱだった。
【了】
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泣きそうなラスト。切ない。