本当は怖い後厄
投稿者:みりん (9)
私は今まで「厄年」という物を特に気にして生きてませんでした。家族がわりと気にする方だったので、大厄の時だけは神社に連れて行かれ、お祓いを受けました。その時でさえ、なぜこんなものに8000円も払わないといけないんだろう。とふてくされていました。ですが本当に怖かったのは大厄ではなく、「後厄」の方だったのです。
その年も私は年が明けても特に何も気にせず、平穏な毎日を過ごしていました。ところがある日、毎日通っているはずの道で交通事故を起こしてしまいました。
不幸中の幸いは怪我人が居なかったことで、私の車が壊れただけでした。新車で購入して一年しか経っていなかったのに、物凄くショックでした。
また普段慣れている道でスピードも法定速度内で安全運転をしていたはずなのに、ぶつかったときの記憶が曖昧でふわっとしていて、一瞬意識が飛んでいたような感覚なのです。
事故をするはずがない場所だったので、その後車に乗ることがとても怖くなりました。
次に普段めったに体調を崩さない中学生の息子が、突然の高熱で三日間どんなに薬を飲ませても、栄養のあるものを食べさせても熱が下がらず苦しむという事が起こりました。
熱なんかめったに出さないのに。真っ赤な顔をしてハアハア言い続ける息子を見てとてもつらい気持ちでいっぱいでした。できれば代わってあげたいと何度も何度も思いました。
コロナやインフルの検査を何度しても陰性、原因不明でした。4日目に突然熱が下がりケロッとしている息子を見てとても不思議な気持ちになりました。
そして弟が骨折。こちらも普段とても元気で、もういい大人ですので怪我をすることもなく過ごしていた弟がただの道にある穴に躓いて足首の骨を折る怪我をしました。
一番怖かったのが義姉が出産時に障害が残ったことです。出産まで特にトラブルもなく過ごしていたのに、出産時難産で、障害が残った事です。幸せなはずの出産が一気に真っ暗な物になりました。
とても怖くなった私は衝動的に車を走らせて、厄祓いで有名な神社へ行きました。ご祈祷してもらっている間も手が震えて、とても不安で怖かったのですがご祈祷が終わることにびっくりするぐらい体が軽くなり、憑き物が落ちたような気持ちになりました。
その後境内の中にある池の前でぼーっと何も考えない時間を過ごしました。
その後はまた平穏な日々を過ごしています。
あとで分かったことですが、「後厄」は本厄より怖いとも言われるようで、出来る限り早々にお祓いをしたほうが良いと言われていることが分かりました。
友人に話すと、「実は‥」と、子どもが入院した、不倫されて離婚することになった、事故で車が廃車になったなど驚く経験をしている人が予想以上に多かったことです。
たかが厄年とあなどるなかれ、きちんと厄払いをして身を清める大切さを身をもって知りました。
私も、後厄で離婚しました。