「しまった、この子…生きている子じゃない」
よく見ると輪郭がぼやけていて、まるで疲れ目で目が霞んだ時のように、
ぼんやりとしか輪郭が見えない。この子は明らかに霊です。
実は自分には少し霊感があり、たまに霊を見ることがあるのですが、
ここ何年も遭遇してなかったし、油断していました。
久しぶりの登山で気分が高揚していたせいか、
それともさっき道すがらにあった御神木のせいか・・・。
私はゆっくりと後ずさりし、その子から離れようとしました。
が、その時思いもよらぬ言葉を聞いたのです。
「お姉ちゃん、おしっこ・・・」
「えっ?えっ?お、おしっこ?」
私は混乱しました。目の前には霊がいる。
できれば関わりあいたくないし逃げたい。
でも、その子供の霊がおしっこしたいと懇願していて目の前でぴょんぴょん跳ねている。
私は何がなんだかわからないまま、その子に駆け寄りおしっこをさせてあげることにしました。
と言うのも、その子はまだ保育園に行ってるかどうかくらいの子で、
服装はと言えばボタンで留めてあるかわいいオーバーオール。
オーバーオールは全部脱がさないとおしっこはできないのですが、
多分彼はまだ自分でボタンをはずすこともできず、
おしっこの時は親に面倒を見てもらっていたはずです。
「この年頃にオーバーオールは難しい・・・」
私は自分でも何を言っているのかわからない独り言をつぶやきながら、
その子の服を脱がしてあげました。
オーバーオールの下は白いグンパンで、思わず
「グンパンの霊なんて呪怨でしか見たことねー!」と内心焦りました。
彼はよっぽど我慢していたらしく、自分でグンパンをずりおろすと
かわいいらしいものをポロンとだしてさっそくおしっこをし始めました。
その間私は、自分は何か夢でも見ているのだろうか・・・と、
ぼーっとそのかわいらしいものを見ていました。
(だってこれって、生きているからこその生理現象でしょ?霊になってもあるの??
しかも、私が来なかったら、この子いったいどれだけ長くおしっこ我慢してたんだろう・・・。でもそういえば、夢で延々トイレを探してる夢を見たことあるけど、あれに近い感覚なのかなぁ)

























kamaです。毎度画像を入れるのにしっぱいしました。
今は画像をうまくつけられるようになるのが目標です。
ほのぼのとした話だと思っていたら最後ちょっと怖かったです。
kamaさんのお話、毎回楽しみにしています!
↑kamaです。ありがとうございます。
怖いボタン以外にほのぼのボタンも欲しい今日この頃です。
また読んでくださいね。