某有名トンネルの怪奇
投稿者:北ウイング (2)
C 「あれ?もしかしたらあそこからトンネルの上行けるんじゃね?」
そう話したCの視線に目をやると確かにトンネルの上に上がっていけそうな斜面があった。
A 「あー、たしかに上がれそうだけど井戸はやめようよ」
B 「行かない予定だったけど逆にこれじゃ帰れなくない?まだカメラになにも収めてないし!」
C 「わざわざここまで来たんだし途中まで行ってみるか」
Cはそういうと車を停めた。
3人は車から降りると恐る恐る斜面を登った。
暗くてなにも見えなかったが木や草が生い茂ってるように感じた。
真夏だというのに強めな生温い風が気持ち悪く感じた。
しばらく3人は何も喋らず歩いていたが急にCが叫びながら車に逃げるように走り出した。
C 「ワァァアーーッ」
A.B 「!?」
AとBはびっくりしてCの後を追うように猛ダッシュで車に走り出した。
車につくとCが大笑いしながらこっちを見ていた。
C 「お前らビビり過ぎww」
A 「Cまじ最悪!w」
B 「Cまじふざけんな」
Cの悪ふざけで気持ちは冷め、もう帰ろうということになり帰路に着くことにした。
しかしおかげで井戸に到着しなかったのは逆に良かったのかもしれない。
C 「腹減ったし牛丼でも食って帰るべ」
B 「お前罰としておごれよ」
精神的にも体力的にもドッと疲れたAとBを乗せた車をCが走らせる。
すると
「ドンッ」
いきなり車の後部座席の天井になにかが落ちてきたかのような衝撃音が響いた。
A.B.C 「?!?!ッ」
人とまではいかないがまるで空から小動物が落ちてきたかのようなはっきりとした衝撃音に3人は焦りながらすぐさま車を路肩に停め外を確認した。
車はもちろんチェックしたがボディに傷ひとつついてはいなかった。
しかしなぜか急ブレーキをかけた時につくタイヤの跡がしっかり地面についていた。
そしてゴムの焼きついた匂いとともに。まるで大事故を今起こしたかのように。
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