林間学校で起こった怖い話
投稿者:リヒトネーナ (1)
私は先程あった出来事を友達に話しましたが、森の中に置かれた小さなあかりはひとつも消えてなかったそうです。
何度先生や友達話をしてみても、あかりは消えてないし、道は分かりやすいものであったと言っていました。
私たちの班のメンバーは、あかりを途中で見つけられなくなったこと、消えてしまったことは覚えています。しかし、あの日私が見たものは、そこにいる誰一人として、そんなものは見ていないと言うのでした。
あと1日。今日寝て明日を迎えたら、家に帰れる。
私はもう早く帰りたくて仕方がありませんでした。
次の日。朝を迎えても昨晩起きたことは、一向に私の頭から離れませんでした。
長かった林間学校も終わり、やっと家に帰ってこれた私は、友達や先生に話したように、家族にも同じ話をしました。
その時、母が教えてくれたのですが、私たちが林間学校で行った場所は、近隣でも心霊スポットとして有名な場所だったそうです。実際に行った人の中には、白いワンピースのような服を着た長い髪の女の人を見た人がいるそうです。
私があの日見たのは、きっとその人たちが見た幽霊と同じだったのかも知れません。
後日、先生からも心霊スポットであると、母と同じ話をされました。怖い思いをしたね、ごめんねと言われ、私の言っていることを信じてもらえましたが、誰一人として、その日見た人はいませんでした。
それ以降、私の通っていた小学校では、ナイトハイクは形式が変わり、班ごとではなく学年全体で森の中を歩く、というものに変わったそうです。
私が行ったあの日、どうして私たちの班だけあかりが急に消えてしまっていたのか。どうして私にだけ、あの女の人が見えたのか。未だに謎です。
でも確かに小学四年生の私が見たものは、白いワンピースを着た、長い髪の女の人でした。
とんだ災難でしたね。