忍びよる死の恐怖
投稿者:サクコウ (15)
これは5年ほど前、父が重い病気に掛かり入院していた頃経験した不思議で少し恐いお話です。
その頃私は、アパレルで接客業をしていました。そして、休みの日には欠かさず父のお見舞いに行っていました。父の病状は思わしくなく、会えないこともしばしば…そんな状況でも片道2時間掛けて会いに行っていました。
しかしそんな中不思議なことは重なり、父の状態への不安は募るばかりでした。
父が入院していた病院は、父のことがあって初めて行くようになった場所で、なれるまでは毎回ナビをつけて走っていました。すると不思議な事に、通る道路沿いにはお墓や斎場ばかり、そればかりか走っている時には霊柩車が並走する始末…(死への恐怖で過敏になっているだけだ!)そう思うようにしていました。
しかし、不思議なのはナビがお墓や斎場ばかりを案内するのは病院へ向かう時だけではありませんでした。
そしてある時には、道を走っていると道沿いで野焼きなのか?もくもくと煙があがり、その隙間から男性がこちらを見ていました。
またある時には、仕事休憩に行くと周りにいる多くの人が亡くなった人の話をしています。(気にし過ぎているだけだ…)そう思っていましたが、極めつけは棺でした。箱で作られた棺が私の座るテーブルの脇に置かれていたのです。
父への想いが見せた幻覚だったのか?死への恐怖が自分自身を過敏にさせていたのか?今だに真実はわかっていません。
人は極限の状態になると普段ではあり得ないことを感じるものなのかもしれません…。
今、父は元気になっていますが、2度と経験したくない不思議で少し恐い出来事でした。
お元気になられて何よりです。