ツカマエタ
投稿者:イエティ (51)
気付いた時には、車一台と、増援の3人が来てた。
刺青が腕いっぱいに広がるとんでもねえやつらだった。
さすがに腕も上がらないし、立ち上がれもしない。
無抵抗な俺を先輩たちは殴る蹴る、根性焼きもされるし、
プロレス技の実験台にされるし、まじで地獄そのものだった。
やられすぎて逆に意識がしっかりしてきたころ、
刺青野郎の一人が、「こいつAB山に連れてこうぜ」なんて言い出した。
AB山というのは、地元でも有名な遭難者スポット。
山菜とかタケノコとか狩りとか、なんかよくわからんが有名な山だったんだけど、
遭難して白骨死体で見つかる、なんてニュースを2回くらい聞いたことがある。
加えて自殺者も多く、いくらやんちゃな学生だろうと近寄るものは中々いなかった。
で、抵抗むなしくAB山に連れていかれた俺は、林道に入り車で30分くらい進んだかな、
その地点で降ろされた。
その時点で18時くらい。山奥だし、もう既に薄暗い。
自殺者の霊とか遭難者の霊とか以前に、無事家に帰れるか心配だった。
懐中電灯なんて持ってないし、当時はケータイも持っていない。
車を見送った俺はその方向に歩きだした。
蹴られた太ももが痛む。口の中が血の味でいっぱい。
暴れてへとへとなのに、一滴も水が飲めない。
次第に視界がかすむ。あたりもいよいよ真っ暗。
歩いていると、お地蔵様があった。
遭難者や自殺者の供養の為か、山奥なのに新しい花やお菓子が供えられてた。
満身創痍の俺は、ついにはその場に座り込んでしまった。
幸い気温もさほど寒くはない。
家族は心配するだろうが、これ以上は歩けない。
俺は木にもたれかかって眠ってしまった。
うそだろ………
え?おわり?
その後が知りたいー!
いやオチが不完全燃焼すぎる
その後どうなったのよ、生きて戻ってきてるんだからあるでしょその後が
チェイス開幕の臨場感は好き
喧嘩弱いのにロッキーの知識?だけで喧嘩売りまくるってガガガイやね!
車で30分って普通に歩いても三時間ぐらいかな?