ついて来ている

若い頃、地元で有名なトンネルに、男2人と私の友達の4人で肝試しに行きました。

私は助手席の後ろに座っていました。

トンネルは偽物があり、たどり着けない事もあります。ですが、その日はたどり着ける事が出来ました。

男2人が前を歩き、私は友達にしがみついて、トンネルの手前まできました。

男達はトンネルから、10m程入ったところで、足を止めました。誰か真ん中に立ってると言い、車まで急いで戻りました。

エンジンがなかなか付かず、私もふざけているのかなと思っていると、ゆっくり運転席の男が振り向き、私の横の窓のところに女がいると言うのです。

私はパニックになり友達の肩に顔を埋めていました。帰宅するのは怖く朝友達のお母さんに連れて帰ってもらいました。

その2年後、別の友人と、行こうと言う事になり、嫌ですが、お願いされたので行く事に。

その時に一緒に行った男は、私は初対面で、私がトンネルに行った事がある事も伝えていませんでした。

その日もたまたま助手席の後に座っていました。

運転している男は、土地勘がないのにも関わらず、こっちだよね、と、スラスラと運転し、辿り着いたのです。

私は嫌な気がしていました。ですが、トンネルの前でエンジンが止まりました。

本当に怖くて、友達とキャーキャー言ってた時です。

運転席の男が振り向いてきて、私の横に女がいると言うのです。

車が何とか動き、急いで帰っていたのですが、着いてきているから、振り向くな、絶対に外を見るなと、警告されました。

帰宅は朝方になり、リビングでゆっくりしていると、台所の水が勝手に出てきたのです。

しかも、家は古く、捻ると出てくるタイプの蛇口でした。それ以降、肝試しに行く話があっても断っています。思い出す度に鳥肌がたちます。

もしかすると、まだ私について来ているかもしれません。