私が高校生の時の話。
当時、私達のたまり場となっていた友達の家にて。
男4人でタバコを燻らせ、ゲームに夢中になっていた。
時刻は深夜の1時を回った時だったか。
「俺眠いから寝るわ」
友達の1人がそう言って、床にごろんと寝そべった。
特に気にする事無く、私を含む3人は相も変わらずゲームに夢中になっていた。
そしてしばらく時間が経過した頃。
「うー……、うーうー……」
どこからか、声が聞こえてくる。
どうやら背後で寝ていた友達の寝言のようだ。
額には汗を浮かばせている。
よっぽどの悪夢でも見ているのだろう。
アルコールが悪い方にでも入ったのだろうか。
ちらと一瞥して、私達はゲームの続きに興じた。
「うーー、うーーー」
「うーー!!うーーー!!」
「うーー!!!うーーーー!!!」
寝言は酷くなる一方だ。
彼は何を見ているのだろう。
寝ている彼の右手は、弱弱しく私達の方を指さしている。
もしかして、ゲームに熱狂する私達の声が五月蠅いのであろうか。
声をひそめて画面に見入っていると。
「うわっ!!!」
背後の友達が急に声を荒げて、身体を起こす。
「あー、ごめん。五月蠅かった?」
私は、彼にそう告げる。
「いや……、そうじゃないんだ」
「ん? 変な夢でも見た? 汗すごいよ」
「お前ら、そこでずっとゲームしてたよな?」
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