住めない家

あれは僕が４年前引っ越しをした時の話です。

当時、彼女と僕の自宅に住んでましたが、手狭になったため引っ越しをしようということになりました。

猫を飼っているので、新居を探すのには時間がかかる。
そう思っていましたが、案外早くよさそうな物件が見つかりました。

そこはペット飼育可の、
築年数の割にはきれいで広く大変満足いく物件でした。僕たちは内見をする前からその家に決めていました。

今思えば、それが間違いでした。

早速内見をし、やはりここがいいということで早々に審査をしてもらい無事に物件が決まりました。

そして引っ越し当日になりました。ここまで来るのに1か月もかかっていないと思います。

新居に入ると、綺麗でペットの猫もはしゃいで走り回っていました。当日は古くからの友人カップルも応援に来てくれましたが、早々に帰ってしまいました。

その友人は居座ったら長いので、その時僕は、「引っ越し当日だから気を遣ってくれたのかな」そう思い、あまり気にしませんでした。

後日、部屋がある程度片付いたので友人とご飯に行きました。
友人は「新居はどう？」と。
僕は「広くていいし、○○も走り回っているよ。」（○○はペットの名前）
友人は「そっか。あのさ…あの家へんじゃない？」

と一言。

僕はよくわからず、話を聞いてみると
「当日家いってみたら、なんか変なんだよ。あの家」

友人（彼氏側）が強烈に霊感が強かったのです。
その時に友人は家近辺を情報を調べてくれたんですが、その家、と言うよりは隣のアパートが事故物件でした。

数年前の○殺の現場だっただそうです。

しかも。５０メートルくらい先に行ったところがあるお店だったのですが死傷者がでた事後物件でした。

それだけならまだ耐えれるかもしれませんが、その後恐ろしいことが起きました。

家で僕以外の男の声が聞こえたり、確かに家にいると謎の威圧感を感じました。

極めつけは、その友人カップルと家でたこ焼きをしていたところ、突然

二階からダダダダっと勢いよく階段を機下って来る音が聞こえたんです。
全員が息をのみましたが、友人がテーブルを「バンッ！！」とたたいたところ、音はその時点でやみました。

が、よく見ると影がおかしいことになっていたのです。
ゆらゆらずっと動いて、こちらには来れないようでした。

あまりにも衝撃すぎてその家は１か月も経たないうちに退去しましした。