学校に行っていない子供
投稿者:GANT (5)
地元の風習のお話なのですが、関東の某所の「おぼんさま」という風習の時期の話です。
某匿名掲示板で書いてあったのですが、この風習は昔私が住んでいた街にもありました。
お盆の時期に大量のご馳走を作って、ご先祖様をお迎えする文化なのですが、私が住んでいた地域では「それは農家とか田舎の人がやること」と言われていました。
場所によってやり方はそれぞれ違うとは思いますが、大きな人が入れる大きさの祠(私はお寺だと思っていました)に何人もの人が食べるような豪華な料理を作りお供えします。
それは共通だと思うのですが、私が住んでいた地域では「おぼんさまと称して家出人を囲っている人がいる」とうわさが出たのです。
確かにその時期になると実家に帰ってくる人などが増えて、見かけない人も多いのですが、祭りの時期も重なっていてかなり田舎なのに人が多い時期でした。
子供が数人保護者なしで生活をしていると噂が流れていました。それを小学生時代の私と友人は確認すべくその家の近くを徘徊していました。
すると学校では見かけない子が数人遊んでいました。「どこの小学校?」と聞くと「俺たちは行ってない」と言っていました。
団地の公園で遊んでいたのですが、すぐに大人に見つかり、その後その団地に近付くと大人が見張っていて追い払われるようになりました。
しかし大人は「おぼんさまきてるから」とその団地に大量のお供え物と称したタッパーに詰めたおかずなどを運んでいるのです。
夏休みが終わった頃、その子たちはどこかにいなくなっていて、さらに大人に尋ねても「学校にいってない子なんているわけないでしょ?」と返されてしまいました。
その後、何事もなかったかのように学校生活が始まったのですが、未だに子供の頃に遊んだあの子たちが誰だったのか大人は誰も教えてくれません。
施餓鬼供養を、現実に執り行っていたのかなあ。