ジンカン(再び)
投稿者:菊地@春樹EXE (4)
とその顔にある口を開き言った。
「見ぃたぁぁぁなぁぁぁ!」
「うわああああっ‼︎」
僕は思わず声を上げた。
なんだこいつ!
「はあ…はあ‼︎」
僕は思わず駆け出した。
やばいやばいやばい!
何だあいつ!? 化け物?魔物?
とにかく逃げろ!
しかし僕の足はすぐに止まった。
そいつは自分の逃げようとした場所にいたのだ。まるで僕の考えを読んだかのように……。
「ひいっ⁉︎」
「逃がさねえぞぉ‼︎」
ジンカンの口が耳元まで裂けて笑ったように見えた。そして僕の方を向くと両腕を振り上げた。
するとその腕から黒く長い爪のようなものが現れた。それは人間のものとは思えないものだ。
しかし変だ。
自分が知っているジンカンはこんな奴じゃない。まさか強くなってきたのか⁉︎
その時だ。
相棒がバケツ一杯にガソリンを汲んできて、ジンカンに浴びせたのだ。しかしジンカンは微動だにせずその手を自分に伸ばしたのを見計らい相棒が火をつけるもそいつは微動だにしない。
もうダメだと思った時自分のお父さんが自分にとある剣を見せてきて言っていたのを思い出した。
『いいか、もし自分がとんでもない化け物に出会ってしまってどうしようもなくなった時はこの剣を使え。』
と言われたのを思い出し相棒にジンカンを引きつけておくように言い残し自分は家に走った。
そしてその剣を見つけ取った時に自分の頭上から一羽のカラスが降りてきて自分の手に黒い卵を産み飛び去った。
「えっ!?何これ?」と声を出してしまうがすぐにそんな事よりもまずは剣だと剣を抜き走り出す。
するとジンカンは相棒を追いかけていたが自分が来た瞬間自分に突っ込んできた。
別の意味で怖い
なんだ、これ?