ジンカン(再び)
投稿者:菊地@春樹EXE (4)
と自分は黒い卵をジンカンに投げつけた。
ジンカンはその卵を避けようとするがその卵から白い糸が出てジンカンを拘束した。
それを見た自分は驚いた。
「まさか、こんな事が出来るなんて…………でもこれなら!」と思い自分はジンカンに向けて剣を振り下ろした。
しかしジンカンは自分に対して攻撃を仕掛けてくる。
と自分の口から「悪霊退散‼︎」と漏れ自分は振り翳した。
すると黒い煙の様なものが出てジンカンは苦しんだ後消えた。
「やったぁー!倒せたぞぉー!」と言い喜びの声を上げた。
と家族を見に行くとみんな生きていた。良かったぁ〜と思うと同時に「あれ?そう言えばあの黒い卵なんだったんだろう?」と思っているとクラスの女子が近寄ってきて自分に話しかけてきた。「ねぇねぇ、君ってさっき凄い技出してなかった?」と言われて自分はこう答えた。
「あぁ、実は僕には特別な力があってね……」と言うと女子達は「キャーッ♡かっこいい♡」
と言われ抱きしめられた。
その時ふと気づいた。
あれ?よく考えたら僕、モテてるんじゃないか?
と…………
(真相)
次の日学校の校長先生から「疲れているだろうが、悪いな。これからA神社に行く」
「……昨日のことで?」
昨日の朝とまったく同じやりとり。しかし神社への道すがら、自分の学校に転校して来た友達は教えてくれた。
「……俺は、前から思っていたんだ。『蜘蛛がジンカンを殺す』んじゃなくて、『蜘蛛を目印にジンカンが襲う』んだと。もちろん他の人にも言ったさ。でも誰も同意してくれない。なんで俺以外そう思わないのか不思議だった。あの村の奴らはわからないんだ。蜘蛛はジンカンの手下なんだと…」
「そう言われるとそうとしか見えないかもしれないけどさ」
そうしてみんなは、あらためて友達のノートに描かれた絵をみる。
「あれ、今思ったんだけどさ……」
「なんだ?」
「この話、見方が違うんじゃないの?」
この絵は始まりから読むと、カラスが産んだ卵から血しぶきをあげるジンカンが孵り、人間を殺しまくって、最後に蜘蛛にやっつけられる話になる。
だが蜘蛛を従えるジンカンから読むとどうだ。
蜘蛛を従えるジンカンは人間を殺して、最後にはカラスの産む黒い卵で血しぶきをあげて死ぬ。
そんな話になる。
「本当は、逆だったんだ…」
自分はポツリと言った。
別の意味で怖い
なんだ、これ?