友達から預かった車
投稿者:ぴ (414)
私はどうしても車を預かってほしいと頼まれて、空いている車庫で友達の車を預かったことがあります。
友達は初めから不審でした。
なんだかすごく挙動不審で、まるで何かに追われているみたいに切羽詰まって見えました。
友達には必要なら好きに乗っていいと車のキーを渡されたのですが、最初は預かっているだけのつもりでした。
でもその日どうしても用事で車がないときがあって、仕方なくその日だけ友達の車を借りて子供たちを小学校に迎えに行ったのです。
子供たちは乗ったことのない知らない車にウキウキしていました。
「これ誰の車~?」て聞いたりもしました。
そしたら子供が言ったのです。
「このお姉ちゃんの車~」って。
このお姉ちゃんというのが分からなかったです。
だって私と子供以外その車には乗っていませんでした。
「どのお姉ちゃんよ」と私が聞いたら、子供は「あの髪の長いお姉ちゃーん」と言い、キャッキャしていました。
ちなみに車を預けていった友達は男です。
お姉ちゃんなんてどこから出てきたのかと思って、私は大して気にせずに笑っていました。
それから数日後に、家に警察が来ました。
そして私はその日友達が車で人を轢いてひき逃げをしたことを知ったのです。
被害者は若い女性で、病院でお亡くなりになったそうです。
私はそれを聞いてすごくショックを受けたし、そんな車を私に預けていった友達に怒りが湧きました。
あの日子供たちは「このお姉ちゃんの車」と言っていました。
そのときはただの子供の戯言と思っていましたが、今考えるともしかしたらあの日車には私と子供たちともう一人同乗者がいたのかもしれません。
噂によると被害者は若くて髪の長い女性だったと聞きます。
あの車に乗ってしまったこと、今も後悔しています。
友人とは縁切りですな。というか本当に友人だつたのか?