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呪い・祟り

八尺マンさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

行きつけのバー
短編 2022/06/11 13:53 5,142view
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というより、なんで体調を崩してまで行きたかったのか、まるで洗脳が解けたようでした

それから3ヶ月ほどして決して中には入らないと決めて、あのバーを探してみましたが、どこを探しても見つかりませんでした

あんなに通っていたのに、どこにあったか思い出せないのです

それだけではありません

あのお店にいたマスターや常連の人たち
どんな顔だったかどんな会話をしたか
まったく思い出せないのです

まるで夢でも見ていたかのようです

いや、そんなはずはありません
私は確かにあの店に行っていたはずです

証拠は・・・
そうだ! 写真!

私は初めてあの店に行った時に、記念で写真を撮っていました

スマホのデータを調べてみると、その写真がありました

私はその写真を見て震えあがりました

私はバーの店内を撮りました

カウンター席とマスターが写っているはずです

しかし、その写真にはボロボロの廃墟しか写っていませんでした

テーブルや椅子の残骸があちこちに散乱していて、天井の板が崩れて落ちていました

決してきれいなバーではありませんでしたが、こんな状態では絶対になかったです

しかし、怖かったのはそこではありません

カウンター奥
そこに写っているはずのマスターの姿はありませんでした

代わりに一人の女が立っていました

その女は全身血まみれで、じっとこちらを見つめていました

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