深夜の学校のトイレで何が
投稿者:すだれ (27)
昭和の時代。
N県の片田舎の中学校で深夜、10代後半の不良少年5人がたむろしていた。
この時代、田舎の少年が外で集まる場所というと学校くらいしかない。
いずれもこの学校の卒業生であり、中学以来の友達同士である。
梅雨が明けたばかりの暑い夜だった。
校庭の片隅でタバコを吹かしながら、5人はたわいもない話をしていた。
その内、一人が、トイレに行くと暗闇に消えて行った。
トイレは校庭の反対側の奥まった場所にあり、当然真っ暗だったが、勝手知ったる母校なので問題はないし、
何よりそんなことでビビっていたら仲間から笑われてしまう。
残った4人も大して気に留めず、雑談は続いていた。
5分… 10分と経ったころ、
さらに一人が、俺もトイレと言い残し、校庭の向こうの闇に消えた。
3人になった少年たちは少し心細さを感じたが、長いうんこだな等と茶化した。
そしてさらに10分、20分と経ったが2人は帰ってこなかった。
さすがに心配になってきた3人は話し合い、3人の内の2人が様子を見に行くことにした。
そして残った1人にこう言った。
俺たちも帰ってこなかったらすぐ警察に行け。
結局2人とも帰って来ず、最後の1人は怖くなって交番に走った。
事情を話し、暗闇の中、警官を伴って校庭のトイレに向かう。
懐中電灯をトイレの中に向けると、黒くて長い大きな物体がいくつか見えた。
そこには、同じ方向を向いて、それぞれ首を吊ってぶらさがっている4人がいた。
詳しい事情もその後のことも知りませんが、これは実際にあった出来事です。
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