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呪い・祟り

hanabouさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

呪われた花壇
長編 2022/05/28 14:14 4,435view
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私の家族は5人家族で3姉妹の次女にあたります。私の家族はいつも仲良く楽しい生活をしており、父の出世により近所の一軒家に引っ越してきました。

とはいっても大豪邸の新築といったものではなく、旗竿地に白い花が咲くちいさな花壇がある古い2階建ての一軒家を購入したというものでした。

そこの家に引っ越してきた日、近所にあいさつ回りに行ったことを覚えています。

私は、新しい近所の方々がどのような人かとワクワクとちょっとした不安で胸がいっぱいでした。

しかし、ご近所のあいさつ回りにいってもどこの家も出てこず、偶然どこも人がいないのかと思い、時間を改めて挨拶に行きました。

結果は同じで誰一人家から出てくることはありませんでした。

せっかく引っ越しに備えて購入した母親の両手に抱える菓子折りが私たちのおやつになったのを覚えています。

私は、もしかして人がいないのかなって気になり2階のベランダから近所を見まわしました。

そうすると、近所の家には明かりはついており、居留守をされていたというのがわかったのです。

今思えば、居留守という私たちを敬遠する態度だったと理解が出来ました。

そっと私がベランダから2階の部屋に戻ろうとしたとき対側の同じく2階建ての一軒家のカーテンの隙間からこちらを見ている人影が見えました。

私は怖くなり、すぐに部屋に戻りました。でも、その怖かった体験を私は本当だったのか理解できず、一人でふさぎ込んでいました。

夕食後、いつもの楽しい会話が弾む日常を過ごしました。

それから一か月もしないうちに妹の誕生日が来ました。

その間、近所の方々とは結局一度も話すことはありませんでした。

私たち家族は決まって6歳の誕生日の日に自転車を貰えるというルールがありました。

感情高ぶる妹が中、家に帰ってきたときに、父がうっかりしたという表情で玄関先を見ました。

先ほど説明した通り、私たちの家は旗竿地でそこまで大きな駐輪場がありませんでした。

父親の車、母親のスクーター 姉と私の自転車、妹の自転車の置く場所はありませんでした。

その時、目を付けたのが引っ越してきたときからあった花壇でした。

その花壇は母親は少し気に入っていたのでやや躊躇いましたが、妹のため、その花壇に生える花を掘り返し、ゴミ箱に捨て埋め立てを行いました。

無事妹の自転車を置くことができるようになったので妹は非常に満足気でした。

しかし、その日からいろいろと日常が崩れていきました。

翌日、父親が仕事に行った後、午前11時ごろにチャイムが鳴り響きました。

何かの通信販売かと気軽にでた母親の目の前にいたのは、私しか知らない女性でした。

引っ越ししてきた初日にお向かいの家でカーテンの隙間から見ていた女性でした。

女性は冷たい声で「少しお話をしたいのですがよろしいでしょうか?」と問いかけました。

私たち三姉妹は母親に部屋に戻っていなさいと声を掛けられ、部屋に戻り玄関の扉が閉まりました。

しかし、どのような話がされるのか気になる私たちは2階の玄関からこっそり顔を覗かせて話を聞こうとするのですが、女性の声が小さく何を言っているかはわかりませんでした。

一つだけ分かったのが、身振り手振りから妹の自転車を置いている場所に何かを言っているのがわかりました。

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コメント(2)
  • 村八分的な感じで途中まですごく怖かった

    2022/05/28/15:48
  • 近所の住人が最低の人間しかいないね、これだから田舎はね

    2022/06/27/02:51

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