誰と一緒のお風呂に?
投稿者:hanabou (3)
私がまだ高校生の時の話です。
丁度人生初めてのアルバイトが決まり、仕事にも少しづつ慣れて来た夏の夜でした。
アルバイト先は二駅隣の駅内にあるファーストフード店で、高校生は夜22時までしか働くことができません。
いつも通り22時に上がり着替えを済ませ、いつもの電車のタイミングで地元の駅に着いたのが夜23時前でした。
地元の駅から駐輪場まで少し暗い道を一人で歩いていると、誰かの視線が気になり後ろを振り返ったのですが誰もおらず。
また歩き始めたら今度小さい音でしたが、ぺちゃぺちゃと水の上を歩くような音がしました。
初めてのアルバイトで疲れが出始めたのかとその時は気にも留めませんでした。
帰宅後、用意されていた夕食を食べお風呂に入りました。
最初の違和感は頭を洗っている最中に鍵を閉めた筈の扉を開ける音がしたことでした。
ガチャっと音がしたかと思うとドボンと湯船に浸かる音がしました。
その頃弟が小さかったので、寝たはずの弟が夜中に起きて寂しくて一緒に入ってきたのかと思い慌てて髪と顔の泡を落として見たらその場に誰もおらず、扉も閉まったままでした。
不思議に思いながらも湯船に浸かると疲れていたせいか、そのままうたた寝してしまったのですが、夢うつつに「先に上がるね」とはっきり男の子の声がしました。
慌て飛び起きたら閉まっていたはずの反対側のお風呂の蓋が少し空いていて、鍵の閉まっていた扉も子供が通れるくらいの隙間が空いていました。
怖くなってすぐにお風呂から上がり、翌朝家族にその体験を話すも皆んなが夢を見たんだろと相手にしてもらえませんでした。
弟も母と一緒に眠っていたので、私がお風呂に入った夜中には夢の中だったとのこと。
あの男の子は一体誰だったのか今だにわからないままです。
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