夫に対する妄想の成れの果て
投稿者:峰 (38)
「な、何言ってるの……。そんなことしないよ。変なこと言うの、やめてよ」
「でも、ママ、毎日パパを殺してるもん。首絞めたり車で轢いたり怖いからやだ。ママもうやめて」
泣きじゃくる我が子を抱きしめながら、Kさんは血の気が引いていくのを感じた。
「わかった。わかった。大丈夫。もう怖いことないよ。ママはパパを殺したりしないよ。そんなことしないから安心して」
なんとか宥めすかして、息子を落ち着かせた後、Kさんはこのままではいけないと心を入れ替えた。
夫を殺す暗い妄想に耽るなどという現実逃避は金輪際辞めて、キッパリ夫と離婚することを決意した。
Kさんは仕事を見つけると経済的に自立を果たした。
さらに夫の浮気の証拠を固めて弁護士に依頼し、正当な慰謝料を夫と浮気相手から受け取ることもできた。
しばらくして、無事に息子と新生活を始めたそうだ。
しかし、Kさんは今でも不思議だと言う。
あの時、息子はKさんの妄想をどのように感じ取っていたのだろう。
あまりにも強すぎるKさんの妄想が、現実に影響していたとでも言うのだろうか。
今となっては真偽はわからない。
でも、きっと自分の気持ちが呪いとなって届いたのだとKさんは信じている。
「だってさ、あの後夫も浮気相手も死んじゃったんだもん。私が殺す妄想はやめたけどさ、あいつらが事故で死ぬ妄想は、ずーっと続けてたんだよねえ。あー、スッキリした。許せるわけないよね〜」
そう言って笑っていたKさんの顔を、私は今も忘れることができずにいる。
こわ
テレパシーだね。
Kさんもかなり怖い人ですね。この人に今後何もなければ良いのですが…
うわぁ。
途中から、ハッピーエンドを期待していたら、バッド・エンド
人の念って現実になるんですね。おお怖い。
↑Kさんも怖い人ですね
って言ってるお前。薄っぺらい人生生きてきたんだな。
聞いてた主人公が一番の被害者。