己斐峠・タクシーの運転手
投稿者:Low (2)
何度かはタクシーの運転手さんといったけれど何度かは子供たちで行くことにも成功した。
しかしながらそのたびに怒られ続けていた。
一年間山に入れないことを学校の先生から通達され落ち込んではいた。
しかし一年というのはあっという間だ、すぐに一年は立って行った。
次の年の夏になると、また行こうと計画をし始めたのだ。
タクシーの運転手も誘おうぜ、そんな話にもなった。
タクシーの運転手も己斐地区の保護者から苦情を入れられていたので心底落ち込んでいたところに子供たちが来たので追い返した。
子供たちが山に入ることを怖がらなくなったのはタクシーの運転手が最初についていったということもあり責任も感じていたようだ。
一方そんなことも知らない子供たちは、より怖いものを求めるようになった。
次第にライトの数を減らしていくようにした。
だんだん減らしていくうちに最後には一つのライトだけに頼るまでになった。
タクシーの運転手の家を何度も訪れてはもう一度行こうと懇願した。
そのたびにタクシーの運転手は無理だ。
と答えていた。
しかしあまりにもしつこく夜遅くにも音連れてきたがためにしぶしぶラスト一回だけ行くことにした。
どうしてもというのならもうここで終わらそうと子供たちに約束もした。
そしてとうとうやってきたお盆の夜タクシーの運転手と一緒に山をにぼっていた。
去年行った時よりもライトの数が減ってより暗くなって足元がふらついたタクシーの運転手は何かに躓いてこけてしまった。
タクシーの運転手はおびえた。
ライトで照らすと、それはあのお地蔵さんだった。
タクシーの運転手の顔は驚くほど青ざめている。
そこからタクシーの運転手だけいそいで山を下りた。
それからはおびえるように家からでなくなってしまいそれきり会うことはなくなってしまったそうだ。
何かあったのかもしれないと不審に思う近所の住民の人も少なくとも何人かはいたそうだ。
しかも事故が多発し始めた。
夜ガードレールを突っ切て行く車たちが。
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しかしそれだけでは子供たちの山への好奇心は収まらなかった。
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