火遊び
投稿者:みやび (3)
こんばんは、みやび です。
今回は、怪談寄りではなく、ヒトコワ(サイコパス系) です。オカルト要素は薄く、怖さが足りないかもしれません。
そこは、完全実話なのでお許しくださいませ。
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「火をつけてみな」
兄が小学生、わたくしはまだ3〜4歳頃だったと思います。
兄からマッチの箱を渡され、わたくしは母がよくやるように、マッチの箱の擦り側にマッチ棒の柄を擦り付けました。
初めての経験だったので、マッチ棒を上向きにし過ぎて火はすぐ消えてしまいました。
3本ほど擦った頃、兄からマッチ棒を下向きにするよう言われ、その通りに擦ってみると、火は高く燃え上がり、驚いたわたくしはマッチを遠くの方へ投げてしまいました。
「何やってるの!」
兄から火遊びの事を聞いた母は、ものすごい剣幕で駆け寄ってきて、わたくしを怒鳴りつけました。そして折檻が始まります。この時、家の中でマッチを使っていたのです。
ごめんなさい、ごめんなさい、と母に泣いて謝り、家の中で使いませんと約束しました。
このように、兄から、何なにしてみろ、と命令されることは日常茶飯事でした。
カッターや剃刀を使うよう指示された事もあり、わたくしの指には今も手術で縫った傷跡が残っています。左の人差し指の腹の部分です。
この火遊びが、後の事件に発展していく事となります。
兄と一緒に近所の原っぱで遊んだ時のこと。
その時は、わたくしだけでなく、兄を慕うわたくしの同級生とその弟、兄の4人で鬼ごっこをしていました。
大した勝負にならない遊びに飽きてきた兄は、焚き火をしよう!と勧めてきました。
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