呪いの弱体化(※自己責任系)
投稿者:我望 (3)
隙間風もなく閉鎖された空間で起こる不可解な現象。
特段、建物が傾いているといった様子もなく至って平衡感覚に狂いはない。
ならば、どうして目の前の車椅子は小刻みに揺れているのだろう、と俺達は理解が追い付かなかった。
「D!出てこいって!」
Bが若干声を荒げるがDの反応はない。
Dの反応がないので俺達もなかなか次の行動に移れず、ただ車椅子が次第に力尽きて止まるのを見て過ごすしかなかった。
ちょうど車椅子が静止した直後、再びDの「おーい」という不気味な掛け声が聞こえた。
「わかったわかった、降参!D出てきていいよ、怖かったよ」
Bが何もない廊下の奥へ向け両手を上げるが、Dの返事は「おーい」という変化のない一貫した言葉だけだ。
流石の俺達もこの不可解な状況に苛立ちを覚えたが、Dの違和感に気づき始めた。
酒もタバコもしないし、男にも女にも均等に優しく面白いDがここまでふざけた事をやるだろうか?
恐らく、この場に佇む三人は共通の思考を持ってDの人間性を思い出していたと思う。
俺達は恐る恐る廊下を進み始め、静止した車椅子の横を通り過ぎ、突き当たりにある設備、手術室の前で立ち止まる。
第二手術室と入口上部の立札に記されていたその扉は、まるで俺達の到着を待っていたかのように片側が僅かに開いていた。
固唾を飲み、軋むドアを押して中を覗くと、未だ当時の面影を遺すように機材が並べられており、寝台を中央に時間が止まった空間へと俺達は立ち入った。
「……D?」
割と手広いワンホールの空間には手術に用いる備品や機材しかなく、ひんやりとした空気と一緒に埃臭いのかツンと鼻にくるものがある。
「おーい」
すると、今度こそ近くでDの声が聞こえた。
部屋の一面、とある一箇所にカーテンレールに覆われた区画があり、そこからDの声が聞こえているのがわかった。
「……Dだよな?もう降参するから出てきてくれよ」
ここまで下手に出るBは見たことがないが、いつものDならヘラヘラしつつも謝りながら種明かししてくれるはずだ。
たかだか布切れ一枚を捲るのが怖くてその先を確認できない俺は、黙ってDの返事を待つ。
「おーい」
「「「……」」」
やっぱりDの声はこの先からはっきりと聞こえる。
だが、Dは俄然俺達の呼び掛けには応答せず、機械的に声を上げるだけだった。
「D、まじで怒るぞ?」
俺がそういった時だった。
カーテンがシャッと引っ張られたかと思うと、その向こうから人体模型のように半分皮膚の下が剥き出しになった子供らしき物体が、露出した丸い目玉をギョロりと巡らせ、Dの声を真似て「おーい」と口を開いた。
こういうの怖いよーやめろよー😭😭😭
最後ドキッとした
大丈夫とわかってても怖くなるねこういうのは
こういった呪いが伝播していくことで弱まっていくことは実際にあるよ
自己責任系なら先に書いといてくれよ
こえーよ
色々盛りだくさんで面白かった
呪われないよね…?
お呪いします
投稿者さんの名前までも怖い
呪いが拡散って・・・・
ためはち
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ひぃぃぃぃぃ
秀逸!!。
面白かった。ぜひまた投稿してください。
最初から最後まで怖かった.…
わぁぁぁぁぁぁぁ
呪いも大変だな…
ネットの海で自分のことが書かれるのを待って、読んだやつを特定してなんかしなきゃいけないんだから
そりゃ疲れて弱くもなるよな
貞子DXかよ
てか呪いの拡散って一種の犯罪だろ泣
怖くないっていうか怖いところもあったけどなんか最終的に意味がわからなくなってしまって怖くなったって感じ
こええ😱