人形供養での不思議で怖い話
投稿者:ナナシー (36)
当日は私も同席して、人形の魂を取り除く儀式のようなものとお焚き上げを行いました。
お陰様で私が持ち運んだ人形はしっかり供養できました。
しかしながらここでは理解しがたいことも目の当たりにしました。
この時は他にも供養される人形が何体かあったのですが、動物の剥製と思われるものは、火に入れた時に“ぎゃ~”と叫んだような声を聞きました。
またある人形はボンっと腕が5m程飛んだのです。
この時は怖さというより安らかに成仏してほしいと願うばかりでした。
無事供養が終わって、お寺の方と話をする機会がありました。
そこではやはりアンティーク物や誰かが使用していた中古品、人形といったモノは“念”が入り所有者や環境が変わると時として災いを起こすケースもあるという内容でした。
私自身の経験ですが、思い起こせば骨董市やアンティークショップを見学に行った際に魅入られるという現象は何度かありました。
欲しくもないような置物が、見学後凄く気になって夢を見てしまったこともありました。
また、一目見て気に入った焼き物人形を購入した帰りに、交通事故になりかけて焼き物を落としてしまって廃棄せざる得なかったのですが、この時も普段あり得ないところでの自損事故だったと記憶しています。
お寺の方自身も過去に人形を預かっている中、夜中に人形が燃え出してぼや騒ぎになったことや突然預かったはずの人形がなくなってしまったという経験をされたことを聞いたことで世の中には説明のつかないことはあるのだなと実感した次第です。
無事に人形供養を終えて自宅に戻った後日、居酒屋でアドバイスしてくれた中年の女性へ電話でお礼をと思いました。
ところが私がもらった連絡先のメモに書いてあったはずの電話番号は月日がそう経っていないのに色褪せて読み取れない位になっていました。
更にこの居酒屋で一緒に乗んだ友達に、この女性の話をすると友達は全く覚えていないとのことでした。
確かにお酒を飲んでいたので記憶は曖昧にしても記憶が無くなる位に飲んではいなかったのでどうしても不思議に思う出来事になってしまいました。
時が過ぎて、数年後の法事においてわかったことがあります。
私の御先祖様の遺影がいくつも飾ってあった仏間に御線香をあげるため入ったことがきっかけでした。
その中に一人だけ戦時であろう縁のわからない女性の写真があり、その女性こそ私にアドバイスを送ってくれた女性そっくりだったのです。
親戚や従妹に聞いてもわからず、両親が分からないことからも祖父母もわからない方だったかもしれません。
今でこそどのような所以かはわからない方ですが、古めいた写真は大切に飾ってあり驚きと同時に感慨深いものがありました。
この経験以来、私は趣味であったアンティークや中古品を購入することは控えています。
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