空き家
投稿者:しおたん (2)
これは今から20年以上前の私が小学5年生の頃に体験した話しです。
小学生の頃は面白いと思えば、悪い事だと理解していても皆でやれば大丈夫だと思い、何度も繰り返し怒られていました。
この日も同じように一人の一言でついつい悪さをしてしまいました。
学校が終わると、河田(私)小畑、山ちゃん、まっつん、コバの男五人で今日は何して遊ぼうかと話しながら帰っている途中で
山ちゃん「俺空き家がある所知ってる、行ってみいひん?」と言いました。
全員が意気投合で、すぐに空き家のある場所に向かいました。そこは車が通り抜けできない所で、緩い上り坂になっている坂道のちょうど中腹辺りにその家はありました。
木々など手入れされておらず、少し外からは見にくくなっており、肝試しの様な感覚で怖さもありましたが、怖がるとダサいと皆が思っており、子供ながらにワクワクしてるふりをしていました。
入り口には門も何もなく、入って左側に家があり、一階建の古い木造で40坪ほどの大きさでした。右側にコンクリートの土台があり、奥まで行かないと見えない所に井戸がありました。
玄関はスライド式の古い扉でしたが鍵がかかっていました。家の右側にも古い木製の簡易型の鍵がかかった扉がありました。
そこを山ちゃんとまっつんとコバが発見し、山ちゃんがその鍵を壊して
まっつん「河田、小畑こっちから入れるわ!早くおいで〜」
そこから中に入ることができ、中に入ると薄暗くて所々散らかっている、そんな印象でした。玄関の鍵を開けて、家とコンクリートの土台を行き来するようになり、中から面白い物を持ち出したりして楽しんでいました。
宝探しの様な感覚で、引き出しを開けて小銭を見つけたり、古いダイヤル式のテレビを破壊したり、写真を見つけて誰かのポケットに突っ込んで呪われるぞと言い合ったりしていました。飽きてきた時に、まっつんが同じような古い人形が二つ入ったガラス箱を笑いながら持ってきました。
まっつんがそれを投げるとガラスの箱は割れ、中の人形を山ちゃんが取り出して呪われるぞーって言いながら、遊んでいました。
山ちゃんとコバが井戸に入れてみようと井戸を開けようとしましたが、井戸は密閉されており開きませんでした。
私は人形が怖いのもありましたが、人形を入れたガラスが割れた事により、怒られるって思ってしまい
河田「バレたらヤバいからそろそろ帰ろ!」
皆「そうやね、解散しよー」
このままこの日は皆それぞれ家に帰りました。
翌日
学校に行くと担任の先生から呼び出しがありました。
先生「河田と小畑、放課後職員室に来い」
嘘やろ、何でバレたん。
しかも何で俺と小畑だけなん?意味わからんって思ってました。
放課後になり先生の元へ行くと、
先生「お前ら空き家に入って遊んでたんやろ?持ち主から連絡あって、学校終わったら空き家まで謝りに行って来い。」
河田、小畑「はい。」
今思えば、何で二人だけバレたのか、子供だけで何で謝りに行かせたのか謎ですが、私たちは学校が終えると空き家に向かう事にしました。
行く途中は何で二人だけなん?
怒られるんかな?
弁償させられたらどうしよ。とか話しながら向かいました。
えっ?コレは途中なの?
凄く中途半端感
続きがあるのかな…?期待
すみません、途中投稿されていましたので、編集して完結させました。